では、これらをどのように組み合わせるのでしょう?
通常、マーケティング部門などの製品開発担当の方は化粧品を塗布した際の評価を「浸透はよいが物足りない」や「軽くて伸びが良いがスルスルし過ぎ」などと言った言葉で表現されます。お客様が望む感触を持った化粧品にするためには、表現が意味するところを科学し、化学に変換する必要があります。「浸透はよいが物足りない」というのは経皮吸収性が良い成分を使いすぎているのかもしれませんし「スルスルし過ぎ」というのは使用している高分子が適切ではないのかもしれません。
では、単純にある成分の配合量を変化させればいいのでしょうか?化粧品は複雑に成分が交じりあっており、相互に作用を及ぼしていることも多いため簡単ではありません。
当社では基剤から有効成分にいたるまで幅広い原料知識、製剤開発の長年の経験がを有しております。さらに皮膚科学の知識を応用し、お客様の望まれる剤型・感触を持った化粧品をスピーディーに提案することが可能です。
また、ご要望に応じた製剤を最短で提供できるよう、感触に影響を与える新原料を日本国内だけではなく世界中から常に探索しています。さらに新しい感触を得るために独自原料も開発しております。
エマルションの感触を機器(レオメーター)にても評価し、感触評価においても期間の短縮化を図っています。
もちろん、ご提案させていただく製剤は感触だけではなく、製品の大切な要素である安定性も考慮しております。通常、エマルジョンは感触を重視すると安定性が悪くなる傾向があります。私どもは、安定性を確保しながらよりよい感触を得る製剤化技術を保有しております。さらに安定性評価にも機器(ハレーションビデオマイクロスコープおよびDualCon™)を使用し、評価期間の短縮化にも努めています。
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