弊社では、化粧品の製剤化に必要な攪拌装置等の機器、製剤評価のための粘度計、pHメーター、恒温槽などの他、下記の高度な測定機器を取り揃えています。

電気伝導度を測定することによりエマルジョンの安定性を予測する装置です。安定性は通常、温度を変化させ最低でも1ヶ月の期間をおいて変化を観察しますが、この装置を使用することにより2472時間の測定で長期安定性の予測ができ、開発期間の短縮化に寄与します。

エマルジョンは不安定化の結果、相分離等が起きます。その過程においてサンプルの上部と下部で分散粒子の濃度変化が起
こります。DualConTMは、特殊に開発されたセンサーを用い、上部と下部の電気伝導度を測定しその差異を求めることにより粒子の濃度変化を計測し、安定性を予測する装置です。

エマルジョン粒子の状態を顕微鏡で観察することは製品の安定性確認のために非常に有用な手段です。しかしながら、従来の透過型・反射型顕微鏡ではサンプルの厚みや屈折率によって焦点合わせが難しく、画像がぼやけるという問題がありました。この顕微鏡は従来の透過型・反射型顕微鏡の欠点を克服し化粧品へ応用するために自社で開発したビデオマイクロスコープです。非常にクリアにエマルジョン粒子の観察を行うことができます。

また、近年、乳化技術の進歩により単に安定なだけではなく、機能性を持ったエマルジョンが開発されています。その中でも液晶、特にゲルネットワーク構造が注目されています。ゲルネットワーク構造はエマルジョンの安定化に寄与するだけではなく、皮膚の保湿やエマルジョンの感触改善などに効果があります。このビデオマイクロスコープを使用することにより、ゲルネットワーク構造を確認することができます。
物質のレオロジー測定・評価を行う装置です。クリームや乳液などエマルジョン商品の感触はレオロジーと大きく関係しています。クリームや乳液などのエマルジョンはある大きさの力を加えると急激に粘度が低下します。この時の力の大きさが、肌に塗布した際に「まろやかに広がる」などといった塗り心地と関係しています。また、多くのエマルジョンはチクソトロピー性を持ちます。個々のエマルジョンの持つチクソトロピックな性質が「肌にすっとなじむ」といった塗布時後期の感触に大きな影響を与えています。このようにエマルジョンのレオロジーを測定することは塗布時の感触の解析に有効です。また、レオロジーの測定により乳化構造の強さを測定することができ、安定性評価に寄与します。

Copyright (C) 2007 Gram Enterprises Co., Ltd. all rights reserved